われわれ日本人の靴の歴史はまだまだ浅いもの。
幕末の志士、坂本龍馬がブーツを履き始めてから150年くらい経つでしょうか?
でも、まだまだわれわれは正しく靴を履けていません。
靴は西洋から入ってきたものです。
ですから、日本人と比べて西洋人は靴を正しく履く習慣ができています。
なぜなら、彼らは寝るとき以外はずっと靴を履いているため、彼らにとって靴は足の一部なのです。
どうしてこんなお話をするのか?
皮膚科ではなく、整形外科の先生がするお話ではないのか?
実はそれにはちゃんと理由があります。
それは靴を正しく履けていないと『たこ(胼胝)』や『魚の目(鶏眼)』ができやすいからです。
みなさんはどのように紐靴を履いていますか?
靴を脱ぎ履きしやすいように紐をゆるく結んではいませんか?
実はそれこそ『たこ(胼胝)』や『魚の目(鶏眼)』ができる原因の1つなのです。
『たこ(胼胝)』や『魚の目(鶏眼)』は摩擦から人体を守ろうと角質が厚くなる、言わば人体の防衛反応なのです。
ただ、その防衛反応によって厚く硬くなって人体を守ろうとした角質が、逆にあだとなり痛くなってしまう。
それが『たこ(胼胝)』や『魚の目(鶏眼)』なのです。
では、正しい紐靴の履き方とは?
①紐をゆるめて靴を履く。
②かかとでトントンをして靴にかかとを合わせる。
③つま先から紐をキュキュっと足首のほうに適度に締めていく。
④一番上まできたら足が前後にズレないようにしっかりと足首で紐を結ぶ。
これが正しい紐靴の履き方です。
面倒くさいのはわかりますが、予防が大切な疾患ですので『たこ(胼胝)』や『魚の目(鶏眼)』にならないように正しく靴を履きましょう。